現在都内の某所にて、大量のドナルド・キーンの遺品を整理しています。将来ドナルド・キーン展を開催する際に、展示に耐へうる貴重な品が出てきて狂喜することがあります。
2月20日には父が、「これはケンブリッジのころよく着ていました」と言っていたベストが出てきました。
父のケンブリッジ大学時代は、1948年9月から1953年6月初めまで、年齢では26歳から30歳まで約5年間です。カレッジはコーパスクリスティ(Corpus Christi College)という比較的小さなカレッジでした。
私はこのベストを初めて試着しましたが、薄手のベストですが、着心地はなかなかよいです。父が愛用していた気持ちが分かりました。首のタグには、薄くなって見にくいですがはっきりと、Made in Scotlandとあります。
よくこんなものを大事にとっておいてくれたものだと父に感謝しています。
これを着て、ひょっとしてアーサー・ウエーリに会ったのか、一時期毎週のようにバートランド・ラッセルにパブで会っていたそうですが、やっぱりこれを着て会ったこともあるのかな?など想像は膨らみます。
いつかどこかで展示してみたいと思います。