日々、ドナルド・キーンとともに

続・軽井沢の、ドナルド・キーンの愛用文房具

2024.11.13 / 

これはもはや文房具ではないですが、単に軽井沢の父の机の引出しの中に今もあるものです。櫛(くし)は、ローマのホテルのものと分かりますが、ホテル名はほぼ消えています。爪楊枝は未使用です。

名刺はかつて軽井沢にあったイタリア料理店で、Magicamente Bivacco(マジカメンテ ビヴァッコ)です。イタリアでドナルド・キーンがお世話になった英正道様ご夫妻から一度連れて行っていただきときどき行くようになり、お店の方たちとも親しくなりました。父が亡くなってひさしぶりに行こうとしたら残念なことになくなっていました。

取材に軽井沢まで来た新聞記者、出版社の編集者などとも一緒に来たことのある思い出深い料理店でした。写真が見つからなくてすみません。

またクリーニング・軽井沢ドライは、1965年から父が毎年通っていた歩いて20分くらいのクリーニング屋さんです。父が洗濯物を小脇にかかえて坂道をてくてく下りてきたときのことを、おばあちゃんが今もよく覚えて下さっています。今はボクが毎年来ていますから、父の頃からかれこれ60年通っています。ボクの伝票はいまだにドナルド・キーンとなっています。