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仏壇の前机が届く(2025年1月17日)

2025.1.18 / 

1月17日午後2時頃に、ドナルド・キーンの仏壇の前机が届きました。これも仏壇同様蒔絵の人間国宝室瀬和美先生と、よく室瀬先生とお仕事をしておられる京都の木下幹久先生の共作です。材質は、タガヤサンという今では入手困難なものですが、私は浄瑠璃に出てくるので知っていました。

前机の形状は古典と現代が見事にマッチして品格があり、タガヤサンの色合いと木目が美しく、四回も塗ってくださったと いう漆の光沢が仏壇の色合いと調和し、全体として言葉では表現できない、仏壇同様この世にひとつしか存在しない絶品の前机と言っても過言ではないと思います。大きさもちょうどいい感じです。仏壇と前机で、ひとつの見事な芸術作品だと思いました。

天国で父も大喜びしていると思います。

室瀬先生と木下様はじめ関わって下さった皆さん全てに、泉下の父と共に感謝の気持ちを捧げたいと思います。

今日は室瀬先生のお弟子さん(息子さんの室瀬智彌さんと谷島渓さん)が納品して下さり、記念撮影もいたしました。

以前にも申し上げましたが、このドナルド・キーンの仏壇と前机は、今年11月半ばから来年三月初めまで予定されている世田谷文学館のドナルド・キーン展で展示予定です。皆様にご覧いただけたら幸いに存じます。