財団について

一般財団法人ドナルド・キーン記念財団

 ドナルド・キーン記念財団は2020年5月13日に、ドナルド・キーン自身が最晩年まで45年間にわたって生活し、研究や執筆にいそしんだ東京都北区西ヶ原のマンションの書斎を拠点として設立されました。ドナルド・キーンの養子であるキーン誠己が代表理事となり、生前に親交のあった友人や親族の方々をはじめ、出版関係数社、報道関係数社、東京都北区、埼玉県草加市が役員として参加し、ドナルド・キーンの業績と精神を後世に伝え、日本文学や日本文化の発展に寄与するため、遺産の一部を使って運営してまいります。
 財団の基本は、ドナルド・キーンがいつもそうであったように、自由に考え、自由に表現し、そして国内のみならず海外にも広く情報を発信することであると考えます。ドナルド・キーンが真の国際人であったように、世界に広く情報を提供し、海外における日本学の発展にも寄与したいと思います。換言すればドナルド・キーンが、「僕は日本文学や日本文化の伝道師です」と言っていた活動を継承するものです。

具体的には、
1. ドナルド・キーンの遺した書籍、原稿、書簡の整理と出版、書画骨董、日用品などの一般公開
2. ドナルド・キーンの業績を顕彰し、継承するための研究会、講演会、シンポジウム等の開催
3. ドナルド・キーンの希望であった若い研究者の育成
などを主たる目的とし、活動してまいります。

財団の理念

一般財団法人ドナルド・キーン記念財団は、日本文学研究者ドナルド・キーンが遺した膨大な業績を永続的に顕彰し、併せて日本文学と日本文化研究のさらなる発展に寄与することを目的とします。ドナルド・キーンが真の国際人であったことを忘れず、そしてドナルド・キーンがファンから研究者にまで、いつも明るく、親切に接していたように、世界中に広く門戸を開き、自由で創造的な場でありたいと願います。
またコロンビア大学のドナルド・キーン・センター(DONALD KEENE CENTER of Japanese Culture)、ドナルド・キーンセンター柏崎、出版関係数社、報道関係数社、東京都北区、埼玉県草加市など関係諸団体と協力し合い、関係者やファンの皆様のご指導とご協力を仰ぎつつ、背伸びせず、少しずつ財団としての基礎を固めつつ、ドナルド・キーン自身の生前の意志を尊重し、目的の達成に努めてまいります。

ご挨拶

 一般財団法人ドナルド・キーン記念財団は、養父ドナルド・キーンの没後約1年3ヶ月後の2020年(令和2年)5月13日に設立されました。父が長きにわたって研究や執筆に専念し、父がいつも見ていた旧古河庭園の樹々の緑を眼下に見下ろし、父の魂が宿っている父の書斎を事務所として出発しました。
父が日本語や日本文学を志したときの真摯で純粋な気持ち、幾多の困難にも臆することなく着実に歩み続けた日本文学や日本文化への道。父が大好きで終生求め続けた道。その足跡や業績を辿り、広く深い精神世界、知的世界を見つめ、正しく後世に伝えていくことが遺族としての責務だと思います。
 歩き始めたばかりの幼い財団ではありますが、関係者そしてファンの皆様のご指導やご協力を仰ぎつつ、出来ることから前進していきたいと思っています。泉下の父も、きっと陰ながら温かく見守り、また時には厳しく叱ってくれると信じています。

2007年ドナルド・キーン撮影

一般財団法人ドナルド・キーン記念財団
代表理事 キーン 誠己

一般財団法人ドナルド・キーン記念財団
理事、監事、評議員

代表理事 キーン 誠己  
理事 山川 百合子 草加市長
浅田 次郎 作家
児玉 竜一 早稲田大学演劇博物館館長 早稲田大学教授
佐藤 隆信 新潮社社長
嶋田 和子 一般社団法人アクラス日本語教育研究所
代表理事
鈴木 伸幸 東京新聞
長谷川 櫂 俳人
やまだ 加奈子 東京都北区長
平野 啓一郎 小説家
安部 順一 中央公論新社社長
森 忠彦 毎日新聞社
吉崎 浩亮  
監事 小川 賢一  
宮坂 陽子  
評議員 角地 幸男 翻訳家・文芸評論家
ジャニーン・バイチマン 大東文化大学名誉教授
吉崎 亮造 つくば大学名誉教授
柏崎 歓 朝日新聞社

連絡先

〒114-0024
東京都北区西ヶ原1-40-10第2古河ガーデンマンション806
一般財団法人ドナルド・キーン記念財団
TEL 03-5972-1950  FAX 03-5972-1750

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写真は、第一回ドナルド・キーン記念財団の役員会の記念撮影です。2020年9月10日(木)午前11時半から、オークラ東京プレステージタワー7階チェルシーで開催されました。