日々、ドナルド・キーンとともに

歌舞伎座・十三代目團十郎白猿襲名初日1(11月7日)

2022.11.10 / 

運よく歌舞伎座の十三代目團十郎白猿襲名公演初日のチケットが手に入り、喜び勇んで行ってまいりました。

実は歌舞伎の襲名披露興行を拝見するのは初めてでした。文楽の襲名披露は何度も経験しましたが、その特徴を比較することは簡単ですが、楽しさ面白さ華やかさは見る人聴く人次第でしょう。いずれにしても歌舞伎座の襲名披露興行という特別な日の虜になり切り、最後まで心ゆくまで楽しみました。比較するには文楽の襲名披露よりはニューヨークのメトロポリタン歌劇場のシーズン初日がよいと思いました。華やかさ、特別感、高揚感が似ていると思いました。

この日一緒に観たのは、現在一緒に英語歌舞伎に取り組んでいるポートランド州立大学のコミンズ先生と埼玉大学のビュールク・トーヴェ先生というお二人の非常に優れた歌舞伎研究者でした。ビュールク・トーヴェ先生はこの日初めてお目にかかりましたが、花柳流の名取でいらっしゃり、着物の着こなしや所作振舞が美しく感心してしまいました。

そしてお二人の歌舞伎についての知識、見識には仰天してしまいました。因みに今手元にないのですが(実はコミンズ先生にお貸ししてあります)、コミンズ先生には二代目団十郎についての研究書など二冊の英語の分厚い歌舞伎の著書がおありになります。お二人とも大変な学者さんです。因みにトーヴェ先生はフィンランド人でいらっしゃいます。

この日開場前に、お二人に対しNHK WORLDの取材がありました。