もう二か月前のことですが、2月12日にドナルド・キーンと親しかった司馬遼太郎先生の命日・菜の花忌が文京区のシビックホールで開催され超満員のお客さまでした。興味深いシンポジウムなど司馬先生ならではのイベントを大いに楽しみました。
終わった後の中華料理店のパーティの際に、旧知の新潮社の編集者から歴史学者の磯田道史先生を紹介していただきました。
予想だにしていなかったのですが磯田先生とドナルド・キーンとは接点があり、とても驚きまたとても嬉しく思いました。ほんの5分か10分の立ち話でしたが磯田先生のドナルド・キーンについての思い出やお考えは非常に興味深く魅力的でした。私はその場で先生に、ドナルド・キーンのことについてなんらかの形で発表していただくことをお約束させていただきました。
家に帰って私はそのことを父に報告しました。そして司馬遼太郎記念財団からお土産にいただいた黄色いポットをお供えしました。
ついでながら司馬遼太郎著街道をゆく30『ニューヨーク散歩』(朝日文庫)はドナルド・キーンについて多くのことを実に見事な筆致で綴って下さっています。