忙しさで遅れ遅れですが５月１７日（水）のご報告させていただきます。

コミンズ先生は、朝食後この日に稽古をつける飛六法と元禄見得などを実際にベランダでやっておられました。コミンズ先生は二代目中村又五郎先生から習われたそうで本格的です。中村又五郎という名前をお聞きして私も何度も面識があったのでものすごく懐かしく思いました。

午後からは大学の一室で、飛六法と元禄見得を演じるBenに稽古をつけました。BenはParkourていうスポーツをやっているそうで、運動神経に優れ、身体を大きく、すごい迫力でしたし、覚えも早かったです。なにしろスケールの大きい見応えのある藝だと思います。

Benの隣では、琴の生演奏に合わせてMeganら女性たちが最後の場面の舞を練習していました。皆極めて熱心で一生懸命で頭が下がります。金髪の女性たちは、舞台では髪を黒く染めるのではなくスプレーを吹きかけて黒く見せるのだそうです。いろいろありますね。

Benはその後、外に出てセリフの稽古に励みました。

人形浄瑠璃の『弘知法印御伝記』を英語歌舞伎化するに当たってコミンズ先生は、いろいろ新たな演出を加えました。人形浄瑠璃にはない場面や登場人物もあります。それも大いに楽しみですね。

日本で『弘知法印御伝記』をご覧になられた方は驚かれるでしょう。