コミンズ先生と私は一日か二日おきくらいに、来年5月末に四日間ポートランド州立大学で上演する英語歌舞伎『弘知法印御伝記』の稽古をしています。
この日も、お昼をはさんで約3時間稽古をしました。
私が先ず弾き語りで先生にお聞かせし、次にコミンズ先生が私の真似をして語ります。それを私が直します。それがだいたいできるようになると、先生が三味線の曲に極力合うように英訳されます。そして私の三味線で語ります。語りながら、英訳をし直したり、語りを変えたり、時には三味線の弾き方も変えたりします。試行錯誤の連続ですが、ものすごく楽しいです。
お昼のおうどんは讃岐うどんで、父の生前から盆暮れに高松の知人(父の親友の徳岡孝夫さんのご親族)が送って下さいます。とても美味しくて、コミンズ先生も大喜びでした。
稽古が終わると私たちはくたくたにへばってしまいますが、本当に楽しいです。
父の遺影もいつも楽しそうに見守っています。
(写真は、財団スタッフの伊藤みどりさんです)