今後継続的に開催していく予定の、ドナルド・キーン記念財団レクチャーシリーズの第一回目としてシドニー大学准教授、M.W.ショアーズ先生(文学博士)による「キーン先生による日本文学の評価そして落語」の講演を行います。
日時や場所については以下のチラシをご覧の上是非ご参加くださいますようお願い申し上げます。
第一回目として講演して下さるM.W.ショアーズ先生は、ドナルド・キーンの愛弟子であるローレンス・コミンズ先生(ポートランド州立大学)の愛弟子です。つまりドナルド・キーンの孫弟子ということです。
コミンズ先生が、歌舞伎、能、狂言、浄瑠璃、日本舞踊など古典芸能を実際に演じ研究して教えられたのと同様に、ショアーズ先生も落語の修行をしつつ実践しながら研究しておられます。それはドナルド・キーンが狂言を実践したのと相通じるところがあると思います。ショアーズ先生からどんな楽しいお話しが、またどんな深いお話がうかがえるのか今から楽しみにしています。
今後このドナルド・キーン記念財団レクチャーシリーズにおいては、直接の弟子だけでなく孫弟子、のみならずなんらかの教えや影響を受けた研究者を対象にさまざまな主題で開催していきたいと考えています。それはとりもなおさず、いつも後輩や若い研究者を育てたいと思っていたドナルド・キーンの意志に沿うものと確信しています。
今回主催をお願いした、角田柳作記念国際日本研究所と、ドナルド・キーン記念財団と共に共催して下さった早稲田大学国際日本学コースに心より感謝申し上げます。
以下の写真はドナルド・キーンと私が2017年に『弘知法印御伝記』の里帰り公演でロンドンに行った時、ケンブリッジでM.W.ショアーズ先生ご夫妻にお目にかかった時のものです。ちょうどこの時にM.W.ショアーズ先生はケンブリッジ大学におられご一緒に食事をするなど親しくさせていただきました。奥様のソン・ヨンスクさんもポートランド州立大学でコミンズ先生の授業に出ておられたとのことを最近お聞きして驚きました。
このようなご縁のあるM.W.ショアーズ先生に記念すべきドナルド・キーン記念財団レクチャーシリーズ第一回目をお願いできたことをとても嬉しく思います。
(因みに写真は2017年6月7日です)