ドナルド・キーンを初めて日本のマスコミで紹介したのは、意外と思われるかもしれませんが小泉信三先生で1953年(昭和28年)12月に発売された『文藝春秋』1月号でした。
小泉信三先生は、経済学者で慶應義塾の塾長、そして東宮御教育常時参与として皇太子明仁親王の教育の責任者でした。
小泉信三先生からドナルド・キーンに宛てた二通の手紙が残されています。ドナルド・キーンに対する心のこもった名文であり、感動を覚えました。この手紙の存在を知ったのはドナルド・キーンの没後のことです。
小泉信三先生となんらかの交流があったことは聞いていましたが、詳しく聞くことはありませんでした。残念でなりません。
ひょっとして小泉信三先生とドナルド・キーンの交流についてなにかご存じの方はいらっしゃるでしょうか?
ドナルド・キーンは慶応大学で講演をしたことがあると言っていました。それが小泉信三先生と関係があるかどうか不明ですが、どなたか慶応大学でドナルド・キーンの講演を聴いた方はおられないでしょうか?
また小泉先生にドナルド・キーンが差し上げた手紙の存在を調査したいのですが、問い合わせ先をご存じのかたはおられないでしょうか?
これらのことについて、もしご存じの方がおられたらお教えいただけたら幸いに存じます。
写真は、ドナルド・キーンに宛てた手紙の小泉信三先生の署名です。